乳がんのはなし
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【前向き闘病日記】乳がん手術・入院前の不安はほとんどが杞憂だった。日本の医療はすごい!

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私にとって乳がんの手術・入院は、物心ついてからの人生初めてのものでした。

(幼少期に入院はしたらしいがまったく記憶にない)

そのためか手術・入院前は

「術後の傷痕ってどんなに痛々しいんだろう・・・」

「入院生活ってストレスが溜まりそう・・・」

「医療費はどれくらいかかるんだろう・・・」

など大小さまざまな不安が押し寄せてきました。

結論から言うと、これらの不安の大半は杞憂で終わり、日本の医療に対して「すごい!」「ありがたい!」と感動しっぱなしでした!

今回は、私が感じた「手術・入院前に抱いていた不安と、実際に経験して感じたこと」についてお話していこうと思います。

これから乳がんの手術・入院を控えている人の不安が少しでも和らいでくれたら嬉しいです。

日本の医療・医療従事者ってすごいから安心してドーンと任せて大丈夫ですよ!

みさ
みさ

私が行った手術・入院した日数

私が行った手術は

  • 乳房全摘出手術
  • 乳房再建手術(大腿皮弁法)

乳房を全摘出して、その直後に太ももの脂肪と血管を移植しての再建手術を一日で行いました。

約10時間くらいかかった手術でしたが、入院日数は12日間くらいで済みました。

再建手術とは、失った胸を再び作ることを言います。

私が手術・入院する前に思っていた不安

手術・入院がほぼ初めての私が抱いていた不安はこちら。

手術に関しては、

  • 手術箇所が変色したり、縫合の痕が目立って見栄えが悪くなるのでは?
  • 術後は四六時中痛くてつらいのでは?
  • 再建しても左右差が激しい胸になるんでしょ?

手術した箇所って、うっ血して変色したり、縫い痕がガッツリ残って痛々しくなるのかなと不安でした。

胸の手術だから”常に人目に触れる”というわけではないですが、お風呂に入るときに嫌でも自分の目には入るので、できればあまり痛々しい痕にはなりたくないなと思いましたね。

術後の痛みについてもかなり不安がありました。

指を紙で切っただけでも痛いのにメスを入れたらどれだけ痛いんだろうって。

あと私が手術・入院したのがコロナ禍の第一波真っ只中。

「術後、発熱したら私はどうなるんだろう?”コロナ患者の恐れあり”って隔離されるんだろうか・・・」という別の不安もありました。

再建手術に関しては「胸が元通りになるはず!」とは思っていなくて、正直言うとそこまで期待していなかったです(けっこうドライに考えてました笑)

「下着を着けるのに不便がない程度に、胸っぽい膨らみが出来たらいいや」くらいにしか思ってませんでしたね。

入院に関しての不安は、

  • 共同部屋はストレスが溜まりそう・・・
  • 深夜のトイレは怖そう・・・
  • 病院食はまずそう・・・
  • 医療費の額が怖い・・・

医療費を少しでも抑えるために共同部屋を選択。

でも終始他人と同じ部屋で過ごすというのはストレスが溜まりそうで不安でした。

視線を感じたり、話したくないタイミングで話しかけられたら嫌だなぁって思ってました。

私は怖い話が苦手なので、病院の夜中のトイレって想像するだけでゾッとします。

見えちゃいけないものが見えたらどうしようって不安でしかなかったです(笑)

病院食は「素材の味を楽しむ料理」なんだろうなと期待していなかったです(笑)

もちろん病気の身ですから「自分が好きな味・メニュー」よりも「体に良い味付け・メニュー」が大事なのは承知していますが、「食を楽しむ」ということはできないだろうなぁと少し寂しい気持ちもありましたね。

あと医療費もいくらかかるんだろうとちょっと違う意味で怖かったです。

限度額適用認定証は出すものの、実際の負担額が本当に限度額で止まるのか疑ってました(笑)

「実はあなたの治療は例外で・・・」とか言われて高額な医療費が請求されたらどうしよう・・・って勝手に不安がってました(笑)

限度額適用認定証とは、病院にあらかじめ提出することで、1か月にかかる医療費が高額になっても限度額で収まるしくみのこと(限度額は収入によって決まる)

実際に手術・入院してみて感じたこと

そんな大小さまざまな不安を抱えていた私ですが、実際に手術・入院を経験してみたら、良い意味で驚くことばかりでした!

手術に関しては、

  • 手術箇所はめっっっちゃキレイで感動した!
  • 痛みはほぼなかった!
  • 再建した胸は左右差はあるが、ちゃんと胸だった!

術後は吐き気がひどく、ぐったりしていたのですが、そんな中でも思わず3度見するくらい手術箇所はキレイでした!

傷口はだいたい縦4.5センチ×横7.5センチくらいの楕円型で、この小さな箇所からどう乳房を切除し、再建したのか素人の私には想像もつきません。

なるべく小さな傷痕で済むようにと、先生たちの熱意と気遣いがものすごく伝わりました!

みさ
みさ

術後は鎮痛剤のおかげか、痛みはまったく感じず(動いたら突っ張って痛かったですが)、発熱もせずに済みました!

再建した胸は左右差は出ましたが、それでも自然に近い膨らみもあり、傷痕もかなり小さくてキレイに作ってもらえました。

手術してない側と比べたら「鎖骨から胸にかけた間にボリュームがちょっと足りないな」など思うところももちろんありますが、「胸って作れるんだ!」と感動する気持ちが圧倒的に勝ってます!

ちなみに質感は、太もも(移植した部位)のような質感がします。

オリジナルの胸より若干固いかな?って感じ。

形も崩れにくそうだし、むしろちょうどいいかな!と前向きにとらえております(笑)

みさ
みさ

入院に関しても当初の不安はまったく不要でした。

  • 共同部屋でもカーテンは閉めっぱなしでストレスは無かった!
  • 深夜でもけっこう明るくてトイレは怖くなかった!
  • 病院食は完食するくらいおいしかった!
  • 医療費はえげつなかったけど、限度額適用認定証のおかげで助かった!

看護師さんに

カーテンはずっと閉めててもいいよ~

看護師さん
看護師さん

と言ってもらえたので遠慮なく閉めっきりにしてました。(他の患者さんも閉めていた)

おかげで視線を感じることもなく、個室っぽくてけっこう快適でした。

あと術後はベッドから下りられない期間もあって、人と接触すること自体があまり出来ない状況でした。(手術によっては即歩行可能もあるようでしたが、私は3~4日程度はベッドからほぼ降りられませんでした)

仮に歩き回ったり、人とお喋りできるくらい元気になったとしても即退院ってくらい入退院のサイクルも早くて、案外人と接触する機会は訪れないなという印象を抱きましたね。

深夜のトイレも想像以上に明るくて恐怖心は微塵も感じませんでした!(私が入院した病院は比較的新しかったおかげかもしれませんが)

夜の見回りの看護師さんの足音&懐中電灯の灯り&カーテンを開ける音の方が怖かった・・。(笑)

みさ
みさ

病院食も完食するくらいに美味しかった!

ごはん以外にもパンや麺が出てきてくれたのも嬉しかったです!

私は使わなかったけど、共有スペースにトースターもあって、トーストできるようになっていたのも感動しました!

みさ
みさ

医療費は限度額適用認定証のおかげでかなり抑えられて助かりました!

食費など一部限度額適用認定証が適用されないものはありましたが、医療費はしっかり適用されて、私の場合窓口負担額は合計約10万円で済みました。

請求書には10割負担額も記載しており、そこを見てみると・・・約200万円!!!(3割負担だと約60万円・・・)

健康保険、高額療養費制度が無かったら・・・考えるだけでもゾッとします・・・。

私の片胸は軽自動車並みのようです(笑)
日本の医療に特大の感謝を!!!

みさ
みさ

まとめ:当初思っていたより現実は良かった!

思い返してみれば当初の不安はどれも悪く考えすぎでした。

  • 手術箇所は思っている以上にキレイだし
  • 痛みは鎮痛剤で抑えられるくらいだし
  • 再建した胸は、多少いびつでも傷は最小限でキレイだし
  • 共同部屋での入院生活もけっこう快適だったし
  • トイレは明るいし
  • ごはんは美味しいし
  • 限度額適用認定証がお財布を守ってくれるし

ほんと日本の医療は素晴らしいなと実感しました。

先生や看護師さん等医療従事者には頭が上がりません。

ただね、こういう医療レベルが高い実態が、実際に経験をしないとわからないっていう現状が惜しいですよね・・・。

もっと「こんなに手術痕って小さくて済むんですよ!」とか「限度額適用認定証があれば医療費負担がかなり抑えられるんですよ!」とかが広まったら余計な不安を抱かずに済むのに。

今手術・入院を控えて不安を感じている人に私が言いたいのは

「日本の医療技術すごいから安心していいよ!」

です!

リスクを考慮することは決して悪いことじゃないですが、過度な不安は体と心に毒です。

私のこの実体験が余計な不安をすこしでも和らげられたら嬉しいなと思います。

乳がんと戦うみなさま、一緒に無理なくがん細胞と戦っていきましょうね!

みさ
みさ

今回も最後までご覧くださりありがとうございました!

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ABOUT ME
みさ
みさ
宅録ナレーター / ブロガー / 乳がんサバイバー
宅録をメインに活動しているフリーのナレーター。
元声優・役者でゲームやドラマCD、舞台出演やトークショーアシスタントMC等もしていた。

30歳を迎える直前に乳がんが発覚し、現在も治療中。
治療の副作用で疲れやすくなってしまい、体力を温存しながら働けるスタイルを模索&発信中。

今の夢は、病気やケガをしても自宅からバリバリ働けるたくましいフリーランスになること。
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