抗がん剤治療中にあってよかったもの14選|実際に治療を経験して感じたこと
抗がん剤治療を始める前、私はとにかく不安でした。

抗がん剤って、やっぱりつらいのかな…。
どんな副作用が出るんだろう…。
何を準備しておけばいいんだろう…?
そんなことばかり考えて、ネットやSNSでたくさん調べていたのを覚えています。
実際に治療を受けてみると、事前に調べていた情報が役立ったこともあれば、「これは私には合わなかったな」と感じたものもありました。
反対に、治療が始まってから「これ、用意しておいてよかった…!」と実感したものもあります。
この記事では、私が抗がん剤治療中に実際に使って、「これはあってよかった」「治療中の生活が少し楽になった」と感じたものを14個まとめました。
もちろん、副作用の出方や過ごしやすいものは人それぞれです。
ここで紹介するものが、すべての人に合うとは限りません。
あくまで私自身の体験談ではありますが、これから治療を始める方が準備をするときに、「こんなものが役立つこともあるんだな」と、ひとつの参考にしてもらえたらうれしいです。
私がどんな抗がん剤治療を受けたのか詳しく知りたい方はこちら


「あの頃の自分に教えたい」抗がん剤治療中にあってよかったもの14選
抗がん剤治療中は体調の変化に合わせて、今まで普通にできていたことが少し大変に感じることがありました。
お風呂に入ること、保湿すること、家事をすること、眠ること。
どれも普段なら何気なくしていることですが、治療中の私は「できるだけ体力を使わずに済ませたい」と思うことが増えました。
そんなときに役立ったのが、これから紹介する14個のアイテムです。
とはいえ、治療前からすべてそろえておく必要はないと思います。
私自身、事前に調べて準備したものもあれば、実際に治療が始まってから「これが必要かも」と気づいて買い足したものもありました。
副作用の出方や生活環境によって必要なものは変わるので、「こういうものが役に立つこともあるのかも」くらいの気持ちで、自分に合いそうなものだけ参考にしてみてください。
ここからは、私が実際に困ったことに合わせて、
- 肌の乾燥対策
- 脱毛
- 体を休めるためのもの
- かゆみ・肌への刺激
- 治療中の時間を過ごすためのもの
に分けて紹介していきます。
肌の乾燥対策で役立ったもの
抗がん剤治療が始まってから、私はそれまでよりも肌の乾燥やかゆみが気になるようになりました。
主治医にも相談し、保湿を意識するようになったのですが、体調が悪い日は「しっかりケアすること」そのものが負担に感じることも。
- 全身に保湿剤を塗る
- 洗顔料を泡立てる
- 洗い物をする
普段なら何でもないことでも、治療中はそれだけで疲れてしまうことがあります。
そこで私は、保湿力だけでなく、
- できるだけ手間が少ないこと
- 肌への刺激をなるべく減らせること
- 体調が悪い日でも続けやすいこと
を重視して選ぶようにしました。
ここでは、そんな中で実際に使って「これは助かった」と感じた4つを紹介します。
①泡ボディソープ・泡洗顔料
私が使っていたのはこちら。
大事なのは、「泡で出てくること」。
お風呂って、思っている以上に体力を使います。
抗がん剤治療中の私はいつも以上に疲れやすくなっていて、できるだけ短時間で済ませたいと思うことが増えていました。
そんなとき、洗顔料やボディソープを泡立てる作業さえ「今日はちょっと面倒だな…」と感じることがありました。
ほんの少しの手間なんですが、治療中はその「ほんの少し」が意外と負担になるんですよね。
泡で出てくるタイプなら、ポンプを押せばそのまま使えます。
私の場合は、お風呂をゆっくり楽しむというより、なるべく体力を使わず、最小限の時間で済ませるものと割り切っていました。
また、手術後しばらくはボディタオルで体をこすることにも抵抗がありました。
傷に当たったら痛そうだし、うっかり刺激してしまったら怖いな…と思っていたんです。
抗がん剤治療が始まってからは肌の乾燥も気になるようになったので、できるだけ刺激になりそうなことを減らしたいという気持ちもありました。
そのため私は、泡をたっぷり使って、手でやさしく洗うようにしていました。
治療中は「いつも通りちゃんとやらなきゃ」と思うより、少しでもラクできる方法を選んでいい期間だと思います。
私にとって、泡で出てくるボディソープや洗顔料は、その小さな手間を減らしてくれるアイテムでした。
②保湿剤
私が使っていたのはこちら。
抗がん剤治療を始めてから、私は肌の乾燥とかゆみが気になることが増えました。
主治医に相談したところ、保湿をするとよいと言われ、最初は処方された保湿剤を使っていました。
ただ、保湿力が高いぶん少し伸ばしにくく、全身に塗るだけでもかなり疲れてしまったんです。

保湿はしたい。でも、毎回これを全身に塗るのはしんどい…
そこで、もう少し手軽に使えるものを探してたどり着いたのが、ぬれた肌に使えるタイプのボディ乳液でした。
お風呂から出る前に、ぬれたままの肌へスーッと伸ばして、そのあとバスタオルで体を拭けばおしまい。
着替える前にあらためて全身へ塗る必要がないので、保湿にかかる時間をかなり短くできました。
私の場合、抗がん剤治療中は「とにかくしっかり保湿すること」よりも、体調が悪い日でも無理なく続けられることの方が大切でした。
もちろん、保湿剤の使用感や合う・合わないは人それぞれです。
私にとっては、保湿力がものすごく高いことよりも、短時間でサッと使えて、それでも乾燥やかゆみが気になりにくい状態を保ちやすかったことが助かりました。
治療中は、香りや使用感をじっくり楽しむというより、「ちゃんと続けられるか」「少しでもラクにできるか」を優先して選ぶのもありだと思います。
③ハンドクリーム
私が使っていたのはこちら。
私が抗がん剤治療を始めたのは2020年。
ちょうどコロナ禍だったこともあり、普段以上に手洗いをする機会が増えていました。
もともと抗がん剤治療が始まってから肌の乾燥が気になるようになっていたところに、頻繁な手洗いも重なって、手の乾燥がかなり気になるように…。
主治医からも、手荒れや傷を作らないよう保湿や保護を意識するよう言われていたので、私は1日に何度もハンドクリームを塗っていました。
そんなときに使っていたのが、友人から誕生日プレゼントでもらったロクシタンのハンドクリーム。
もちろん、乾燥対策として使いやすかったこともよかったのですが、私にとっては好きな香りを楽しめたことも大きかったです。
抗がん剤治療中は家の中で過ごす時間がぐっと増えます。
体調が悪い日は、ほとんどベッドの上で過ごすこともありました。
そんなとき、ハンドクリームを塗るたびにふわっと好きな香りがして、それだけで少し気分が紛れたんです。

保湿のために使うものではあるけれど、私にとっては小さな気分転換にもなっていました!
また、これは自分で買ったものではなく、友人からもらったものだったからこそ、より嬉しかったのかもしれません。
もし身近にこれから治療を受ける方がいて、「何か負担にならないものを贈りたいな」と考えているなら、こうした保湿アイテムも候補のひとつになると思います。
ただし、香りの感じ方や肌に合う・合わないは人それぞれです。
香りが苦手に感じたり、肌が敏感になったりすることもあるので、プレゼントにする場合は相手の好みを知っていると、より選びやすいと思います。
④ゴム手袋
体調が悪くても家事が完全になくなるわけではありません。
特につらかったのが、食器を洗うときでした。
洗剤が手に触れると、あとからかゆくなることが増えてしまったんです。
そこで、洗い物をするときはゴム手袋を使うようにしました。
私の場合は、それだけでも洗剤が直接肌に触れなくなるので、手の負担を減らしやすくなりました。
使っていたのは、厚手のものではなく薄手の使い捨てタイプです。
分厚い手袋だと細かい作業がしづらく感じたので、指先を動かしやすい薄手のものの方が使いやすかったです。
それに、治療中は買い物へ行けるタイミングが限られることもありました。
そのため、たくさん入っている大容量タイプを用意しておくと、「しばらく買い足さなくても大丈夫」という安心感もありました。
脱毛が始まってから役立ったもの
抗がん剤治療を始める前、私が副作用の中でも特に不安に感じていたのが脱毛でした。
治療前から、私が使用する抗がん剤では高い確率で脱毛が起こると説明を受けていたため、始まる前にいくつか準備していたものもあります。
脱毛対策というと、真っ先に思い浮かぶのはウィッグですよね。
でも、いざ調べてみると「医療用ウィッグ」や「ファッションウィッグ」があり、価格も数千円ほどのものから数十万円するものまでさまざま。
当時の私は、

何が違うんだろう?
どれを選べばいいんだろう?
自分にはどんなものが合うんだろう?
と、かなり迷いました。
そして実際に脱毛が始まってみると、ウィッグだけでなく、家の中で使うケア帽子や抜け毛を片づけるものなど、「用意しておいてよかった」と感じるものがいくつかありました。
脱毛の程度や頭皮の状態、使いやすいものは人それぞれです。
あくまで私の場合の体験談として、準備するときのひとつの参考にしてみてください。
⑤医療用ウィッグ
私が使ったことがあるのはこちら。
治療前は「髪が抜けたらどうしよう」とかなり不安だったのですが、いろいろ調べていくうちに、手頃な価格でも自然で可愛い医療用ウィッグがあることを知りました。
それを見つけてからは、「早くこのウィッグを使ってみたいかも」と思えるくらい、気持ちが変わったんです。
「髪が抜けても、外に出る方法はちゃんとある」と思えたことは、治療前の私にとってかなり安心材料になりました。
実際に使ってみても、外出するときの見た目を整えやすく、私にとってはとても助かりました。
ウィッグには医療用とファッション用があり、価格や毛量、重さ、肌当たりなどもかなり違います。
私の場合は、治療中に長時間使うことを考えると、医療用ウィッグの方が使いやすく感じました。
ただ、合うウィッグは人によって違いますし、価格が高ければ必ず快適というわけでもありません。
医療用ウィッグとファッションウィッグの違いや、実際に使ったウィッグについては、別の記事で詳しくまとめています。
「どれを選べばいいのか分からない」という方は、そちらも参考にしてみてください。
医療用とファッション用の違いを知りたい方は

実際にどんなウィッグがあるか見たい方は

⑥不織布キャップ
脱毛が始まると、寝ている間や家の中で過ごしているときにも髪の毛が少しずつ落ちてきます。
そのままだと枕や服、床に髪の毛がついてしまうので、私は不織布キャップをかぶって掃除の負担を減らしていました。
ただ、実際に使ってみると、抜け毛が多い時期は思っていたより短く、不織布キャップが活躍する期間もそれほど長くありませんでした。
私の場合は、10〜15枚ほどあれば十分でした。
また、キャップのゴムが当たる部分にかゆみを感じることもありましたね。
そのため、額や首まわりなど肌に触れる部分は、締め付けが強すぎず、なるべくやわらかいものを選ぶ方が使いやすいと思います。
「たくさん必要そう」と思って多めに用意したくなるかもしれませんが、私の場合はそこまで大量には使いませんでした。
治療前に準備するなら、まずは少なめに用意して、必要に応じて買い足すくらいでもいいと思います。
⑦ケア帽子
私が使っていたのはこちら。
外出するときは医療用ウィッグを使っていましたが、家の中や寝るときまでずっとウィッグをかぶっていると、どうしても窮屈に感じます。
そんなとき、さっとかぶれるケア帽子があるとかなりラクでした。
脱毛後の頭皮に直接触れるので、私の場合は、なるべくやわらかくて肌当たりのよい素材を選ぶようにしていました。
そして、意外と寒さ対策にも役立ちました。
私は夏場に抗がん剤治療をしていたのですが、その年の冬になっても、髪はまだ「昭和の野球少年」くらいの長さ。
これが、ものすごく寒かったんですよ(笑)
それまで髪の毛がどれだけ頭を寒さから守ってくれていたのか、なくなって初めて実感しました。
そんなときにも、ケア帽子があると頭を冷やしにくく、助かりました。
枚数については、季節によっても違うと思います。
私の場合は、夏場なら2枚くらいでもギリギリ回せましたが、冬は洗濯後に乾きにくいこともあるので、3枚ほどあると安心だと感じました。
家の中で過ごす時間が長い治療中だからこそ、ウィッグとは別に、気軽に使えるケア帽子を用意しておいてよかったと思います。
⑧泡シャンプー
私が使っていたのはこちら。
脱毛すると、「髪の毛がないならシャンプーは必要ないのかな?」と思うかもしれません。
でも、実際には頭皮にも汗をかきますし、皮脂も出ます。
私も脱毛中は、頭皮を清潔に保つためにシャンプーを使っていました。
泡タイプの頭皮用シャンプーを初めて知ったのは、病院のコンビニです。
商品を見かけて、

へぇ、こんなものもあるんだ。…確かに、髪がなかったら泡立てにくいもんね
と納得したのを覚えています。
泡タイプなら最初から泡になっているので、そのまま頭皮になじませて洗えます。
治療中は、こういう小さな手間がひとつ減るだけでもかなり助かるんですよね。
最初は容器が小さかったので、「これ、すぐになくなりそうだな…」と思っていました。
でも実際に使ってみると、1回に使う量は1〜2プッシュ程度。
髪がないぶん使う量も少なく、思っていたより長く使えました。
脱毛中の頭皮ケアも、特別なことをたくさんするというより、私の場合はできるだけ手間をかけず、やさしく洗えるものを選ぶくらいがちょうどよかったです。
⑨粘着コロコロローラー
脱毛中、意外と大変だったのが抜けた髪の毛の掃除です。
私の場合、特にたくさん抜けたのがお風呂のあとと、髪を乾かしているときでした。
ドライヤーの風にあおられて、髪の毛がパラパラ、パラパラ…。
「まだ抜けるの?」と思うくらい、しばらく続きました。
1回のドライヤーで抜けた髪の毛が集まると、まるで昔の西部劇で転がってくる枯れ草の玉みたいな大きさになることも。
あまりにも見事だったので、私はドライヤーの風でコロコロ転がして遊んでいました(笑)
…とはいえ、毎回その量の髪の毛を拾うのはかなり面倒です。
そこで役立ったのが、粘着タイプのコロコロローラーでした。
床や服、寝具などに落ちた髪の毛をサッと取れるので、掃除機を出すほどでもないときにとても便利でした。
夜中や早朝でも音を気にせず使えるので、私の場合は掃除機よりも出番が多かったです。
脱毛中は、抜け毛そのものだけでなく、その後の片づけも地味に負担になります。
コロコロローラーは、そんな小さなストレスを減らしてくれたアイテムでした。
体を休めるために役立ったもの
抗がん剤治療中は、横になって過ごす時間がかなり増えました。
体調が悪い日は、無理に動こうとするよりも「今日はしっかり休もう」と割り切ることも大切だと思います。
でも、休む時間が増えるからこそ、寝具や体勢が合わないと、それ自体がつらくなることもありました。
私の場合は、長く横になっていることで腰が痛くなったり、治療の後半には足のむくみが気になったりすることもありました。
そこで、少しでもラクに休めるように使っていたのが、
- 高反発マットレス
- 足乗せ枕
です。
どちらも「これを使えば症状がよくなる」というものではありませんが、私にとっては治療中の休む時間を少し過ごしやすくしてくれたアイテムでした。
⑩高反発マットレス
私が使っていたのは、西川の高反発マットレスです。
抗がん剤治療中は、どうしても横になっている時間が増えます。
私の場合は、「今は寝て体力を戻すのが仕事」くらいに考えて、無理せず休むようにしていました。
ただ、長く寝ていると今度は腰や体が痛くなってしまうことがありました。
体を休めたいのに、寝ることで腰が痛くなる。
早く体調を戻したいのに、痛くて眠れない。
そんな状態が続くと、「ちゃんと休めないこと」自体がかなりストレスになっていました。
そこで、寝具を見直して高反発マットレスに変えてみることに。
私の場合は、マットレスを変えてから体の痛みがかなりラクになり、以前より眠りやすくなったと感じました。
決して安い買い物ではありませんでしたが、治療中はベッドの上で過ごす時間が長かったので、結果的には「変えてよかった」と思ったもののひとつです。
また、私が使っていたマットレスは、天日干しをするというより、立てかけて風を通すようなお手入れが中心でした。
体調が悪いときは、寝具のお手入れまで大仕事になりがちなので、こうした扱いやすさも助かりました。
私の場合は、長く休む時間を少しでもラクにするために、寝具を見直したことがかなり助けになりました。
⑪足乗せ枕
私が足乗せ枕代わりに使っていたのはこちら。
もともとは使わない布団を収納してクッションとして使うための商品なのですが、私には足を乗せるのにちょうどいい高さでした。
抗がん剤治療も後半になってくると、私は足のむくみがかなり気になるようになりました。
着圧ソックスも試してみたのですが、むくみが強い日はソックス自体がかなりきつく感じてしまって…。
足先が冷たく感じることもあったので、私には合わないと思い、使うのをやめました。
そこで、横になるときに足を少し高くして休んでみることにしました。
やっていることは、足をクッションに乗せるだけ。
とてもシンプルですが、私の場合はその方がラクに感じることがありました。
もちろん、これだけでむくみが解消するというものではありません。
ただ、翌朝になると「昨日より少しラクかも」と感じることもあり、治療中によく使っていました。
むくみの程度や原因は人によって違うので、強いむくみが続く場合は自己判断だけで済ませず、主治医や医療スタッフに相談するのが安心だと思います。
私にとっては、症状を治すためのものというより、休んでいる時間を少しラクにするための工夫のひとつでした。
かゆみ・肌への刺激がつらいときに役立ったもの
抗がん剤治療中は、かゆみや肌への刺激がつらく感じることもありました。
私の場合は、頭皮がかゆくなったり、下着やパジャマのゴムが当たるだけでも気になったりすることがありました。
「こんなところまで気になるんだ…」と、治療を始める前には想像していなかったことのひとつです。
かゆみについては処方された薬も使っていましたが、それだけではつらいタイミングもありました。
そこで私は、少しでも刺激を減らしたり、気を紛らわせたりするために、
- アイスノン
- 締め付け感の少ない下着や衣類
を使っていました。
どちらも治療の代わりになるものではありませんが、私にとっては「少しでもラクに過ごすための工夫」として役立ったものです。
⑫アイスノン
私が使っていたのはこちら。
脱毛が始まった頃、私は頭皮のかゆみがかなり気になるようになりました。
かゆみ止めも処方されていたのですが、1日に使える回数が決まっていたので、

まだ次の薬を使う時間じゃないのに、かゆい…
ということもありました。
そんなときに私が使っていたのが、アイスノンです。
かゆいところを冷やしていると、私の場合は少し気が紛れて、次に薬を使える時間までしのぎやすくなりました。
また、できるだけ頭皮を掻きむしりたくなかったことも、冷やしていた理由のひとつです。
使ってみて感じたのは、かゆいところにピンポイントで当てられる小さめのタイプの方が使いやすかったこと。
頭のてっぺんや側頭部など、そのとき気になる場所へ当てやすくて便利でした。
もちろん、これはかゆみそのものを治すために使っていたわけではありません。
あくまで私の場合は、処方された薬を使いながら、それでもつらい時間を少しラクにやり過ごすための方法のひとつとして使っていました。

かゆみが強い、長く続く、赤みや傷などが気になる場合は、我慢せず主治医や医療スタッフに相談してくださいね
⑬締め付け感の少ない下着や衣類
抗がん剤治療中、私は下着やパジャマのゴムが当たる部分まで、かゆく感じることがありました。
普段なら気にならない程度の締め付けでも、

お腹がかゆい…。鼠径部がかゆい…。
と感じることが増えたんですよね。
そこで、できるだけ肌への刺激を減らせるように、締め付け感の少ない下着や衣類を選ぶようになりました。
下着はシームレスタイプ、パジャマはウエストゴムのないワンピース型などを使うと、私の場合はかなりラクでした。
また、タグが肌に当たるだけでも気になることがあったので、なるべくタグが少ないものや、肌当たりのやわらかい素材を選ぶようにしていました。
治療前は、まさか服のゴムやタグまで気になるようになるとは思っていなかったので、これも実際に治療を受けて初めて気づいたことのひとつです。
もちろん、どんな素材や形がラクに感じるかは人それぞれです。
私の場合は、「いつも着るものだからこそ、少しでも締め付けや刺激の少ないものを選ぶ」ことで、過ごしやすさがかなり変わりました。
治療中の時間を過ごすために役立ったもの
抗がん剤治療中は、どうしても家の中で過ごす時間が増えます。
体力が落ちて、外に出る気になれない日もありました。
そんなとき、私をかなり助けてくれたのが「好きなものに触れる時間」でした。
何か特別なことをするわけではなくても、好きな作品を見たり、気になっていたものを楽しんだりするだけで、少し気持ちが軽くなることがあります。
ここでは、治療中の時間を過ごすために私が用意してよかったものを紹介します。
⑭娯楽品
私はアニメを見るのが好きなので、抗がん剤治療を機に『黒子のバスケ』の全シリーズ+劇場版のBlu-rayを購入しました。
思えば、この記事で紹介している中ではこれが一番高い出費だったかもしれません(笑)
でも、家の中で過ごす時間が長い治療中には、かなり助けられました。
体調が悪い日は、ベッドの上で横になりながら見るだけ。
少し元気な日は、続きを楽しみにしながら過ごす。
そんなふうに、「次はこれを見よう」と思えるものがあるだけでも、私にはちょっとした支えになっていました。
治療中は、体調のことばかり考えてしまう時間もあります。
だからこそ、好きな作品や推しに触れる時間があると、気持ちを少し別のところへ向けられるんですよね。
私は本当に、「推しは生きるパワーをくれる」と思っています。
もちろん、楽しみ方は人それぞれです。
アニメや映画、漫画、本、ゲーム、音楽など、家の中で無理なく楽しめるものをひとつ用意しておくと、治療中の時間を過ごす助けになるかもしれません。
まとめ|無理なく使えるものを少しずつ
今回は、私が抗がん剤治療中に実際に使って「これはあってよかったな」と感じたものを紹介しました。
治療前は不安で、私もネットやSNSでいろいろ調べました。
でも、実際に治療を受けてみると、「こんなものがこんなに助かるんだ」と感じたりすることもありました。
今回紹介したものも、全部を治療前にそろえる必要はないと思っています。
副作用の出方も、過ごしやすいものも、人それぞれです。
「これは自分にも合いそうかも」
「こういうときに使えるものがあるんだな」
と、必要なものを考えるときのひとつの参考にしてもらえたら十分です。
抗がん剤治療を始める前は、分からないことが多いぶん、不安も大きくなりやすいと思います。
私自身、治療前のあの頃に、
「大変なこともあるけれど、少しでもラクにする方法もちゃんとあるよ」
と教えてもらえていたら、もう少し安心して治療に臨めていたかもしれません。
この記事が、これから治療を始める方の不安をほんの少しでも軽くする材料になればうれしいです。
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