【乳がん体験談】ホルモン療法をやっていて感じたこと
抗がん剤を終えたら、次なる治療はホルモン療法。
ホルモン療法って抗がん剤より副作用も軽そうだし、つらい治療は終わったも同然だよね!
なんて甘く見ていた私ですが、ホルモン療法を始めて数年経った今言いたいのは
おい、ホルモン療法もなかなかに大変じゃないか~!
です笑
抗がん剤ほどの副作用の威力はないものの、また違った大変さがあるホルモン療法。
今回は、私が現在も続けている「ホルモン療法の体験談」をご紹介します。
別記事に抗がん剤の経験談もありますので、気になる方は覗いてみてくださいね。
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ホルモン療法をして感じた率直な感想
一言でいうなら「これもこれで大変だなー」です。
抗がん剤のときは、髪の毛や眉毛が脱毛したり、筋肉痛や関節痛の痛みがあったり、痛いほど足がむくんだり、掻きむしりたくなるほど体が痒くなったり、不眠になったり、爪が浮いたり変色したり・・・。
見るからに変化した部分もあったし、誰が見ても明らかないくらい体調が悪かったです。
対してホルモン療法は、”ちょっと体調不良”って感じで、頑張れば仕事もプライベートもこなせる程度。
でも、抗がん剤とはまた違った大変さがあると感じています。
ホルモン療法どこが大変?
私のホルモン療法の副作用の主な症状はこちら
- 疲れやすくなる
- 倦怠感
- ホットフラッシュ
- 頭痛
- 肩こり
- 便秘
- 体重増加
- 眩暈
- 動悸 など
私の場合、ホルモン療法の副作用はひとつひとつの症状は軽めで、ちょっと頑張れば仕事や用事をこなすことに問題はありません。
でもその症状が回復するという感覚があまりなく、”ずーっと軽く体調不良”が続く感じで、これがなかなかに精神をえぐってきます。
抗がん剤の副作用の方がひとつひとつのダメージは重かったんですが、クールの終わりにはしっかり回復したので、軽いとはいえ長期間体調不良が続くホルモン療法はまた別の大変さを感じます。
私の場合、「抗がん剤は体的なダメージが大きく、ホルモン療法は精神的なダメージが大きい」という感覚です。
一番厄介なのは「疲れやすくなったこと」
仕事に復帰できるようになると「病気前と同じに戻ったかも!」と思ってしまいましたが、残念ながらそんなこともなく・・・。
病気以前と同じスケジュールをこなすと、夜には疲れ果ててダウンしていることも少なくありません。
出勤してたときは、帰宅したら疲労で1時間くらい何もできず、ただただ空(くう)を見つめている時間がありました・・・。
1日に何度もやってくる「ホットフラッシュ」
急にカァーっと暑くなって顔が赤くなったり、ひどいときは汗が出てきたりというのが日に4~5回以上は起こります。
暑くなったり、汗が冷えて寒くなったりと忙しいです。
寝ている時も起こるので、夜起きることも多くなりました
「なんか調子悪いなぁ・・・」が付きまとう日々
寝込むほどの不調ではないので、慣れてきたら仕事やプライベートも穴をあけることはほぼなく過ごせるようになりました。
でも、「少し体がだるいなぁ・・・」とか「少し頭が重いなぁ・・・」とか、”なんとなく・ちょっと不調”というのが付きまとってきて鬱陶しい・・・。
他にも、体重が増えていったり、たまに胸がザワザワしたり(軽い動悸?)、生活に大きく支障をきたすことはないレベルのものがちょこちょこ続いてます。
ま、十代の頃から「元気いっぱい!」って感じじゃなかったですけどね笑
おまけ:ホルモン療法の副作用も治療開始直後はけっこうひどかった
体がホルモン療法に慣れるまでの間(私の場合は1~2か月くらい?)という限定的なものだったんですが、ホルモン療法の副作用に泣かされていたときもありました。
特に大変だったのがバネ指と関節痛。
一定時間指を動かさないでいるとその状態で関節が固まってしまって、次動かそうとするとむちゃくちゃ痛いんですよ!
寝起きは大変で、10分くらいかけて手をグーパーグーパーして指のこわばりを解いてました。
この時はペットボトルのキャップも開けにくくて、100均で売ってるオープナーを使ったり、人に助けてもらってました
毎朝の手のグーパーグーパー運動が痛すぎてグズグズ泣いてました笑
私的、ホルモン療法を乗り越えるポイント
私的、ホルモン療法を乗り越えるポイントは「諦めること」です。
やりたいことを断念するという意味ではなく、「病気前と同じ基準で考えること」を諦めるんです。
副作用を抱えている今の自分を受け入れて、そんな自分でも苦じゃない生活を組み立てて行くのが心も体も一番楽という結論に至りました。
仕事復帰直後、病気前の生活スタイルに戻そうと頑張っていた
私ははじめ、病気前の生活スタイルに戻そうとしていました。
でもそうすると、どうしても「できないこと」が目立ってしまってネガティブになっていったんです。
「病気前は連勤なんて問題なくできてたのに・・・。1日8時間労働できない状態なんて、この先どうなっちゃうんだろう・・・」などと絶望感でため息ばかりついてました。
今の自分にあった環境に変えるのも一つの手
幸いにも、周りには優しい人が多くて
できることからやっていこう!無理しないで!
などと支えてもらえていました。
この「できることからやっていく」という言葉を軸に考えてやったのが
- 今の自分は連勤すると欠勤する可能性が大 ⇒ 1日おきに休みを入れるシフトにしてみる。
- 今の自分は朝に眩暈や吐き気が多くて遅刻しがち ⇒ 1時間遅く出勤させてもらえないか相談してみる。
- 今の自分は出社するスタイルだと体調不良を起こしがち ⇒ リモートにできないか相談してみる
- 収入が減った分を補いたい ⇒ 家でできる仕事を始めてみる
今までの自分に戻すんじゃなくて、「今の自分」を軸に展開していく。
そう考えて動いてみると、今の自分にとっての無理が減り、自己嫌悪することも減っていきました。
職場(事務職もしてます)に相談してみて、ダメだったら別の案を考えたり転職したりすればいいと思ってました。
できていたことをできないと受け入れるのは難しいことです。
私も今でも寂しさや悔しさがあります。
そして新しい環境に変えるのもまた難しいこと。
私も「家でできる仕事を始めてみる」と決めて宅録ナレーターを始めましたが、書類の書き方や青色申告のやり方、インボイスに関しての知識など、ナレーター業以外にもやること・学ぶことが多くて大変でした。
でも、家での収入も作れたら、この先また病気をしても(考えたくはないけど!)親の介護が始まっても、多少は金銭面の不安も減るかもと考え、悪い挑戦じゃないなと思って頑張ってます!
私の副作用との付き合い方
私的、よく起こる副作用との付き合い方はこちら
ホットフラッシュ対策
寝ていても急に暑くなって起きることもあるので、主治医に相談して漢方を処方してもらってます。
あとは温度調整しやすい服装を選ぶようにもしてます。
上着を脱いだり着たり忙しいです笑
疲れやすくなる・倦怠感対策
「休める時間を確保しておく」一択です。
これは薬的な予防ができないので、スケジュールは基本的にゆるゆるで組んでます。
体力の消耗が大きそうな予定はゆるく、消耗が少なそうな予定は好きなように調整してます。
頭痛・肩こり対策
ヨガやストレッチをしてます。
以前主治医に
乳がんの発症・再発防止にヨガは効果的だよ!
と聞いたので、YouTubeでヨガをやってます。
ちなみに主に参考にしているチャンネルは「B-Flow」。
身体が硬い、ヨガ初心者でも始めやすい軽いものも多くていいですよ!
あとは鎮痛剤を常に持ち歩いてます。
便秘対策
こちらも主治医に相談済みで、クセになりにくい便秘薬を処方してもらってます。
あとはヨガやストレッチ、散歩など軽い運動も大事。
朝にしっかり起きることもものすごく大事だと思う!
昼まで寝ていると腸が動かないことが多い・・・。
体重増加対策
これは健康時のダイエットとほぼ同じ考え。
適度な運動と暴飲暴食をしない。
とはいえ、これがなかなかできない笑
ひとまず、ヨガ・ストレッチ・散歩・筋トレ、食事はパスタを我慢して野菜スープを作って食べてます。
今年こそは痩せたい!笑
動悸対策
こちらも漢方で対処。(ホットフラッシュ対策で飲んでいる漢方に効果あり)
でも起こるときは起こるので、スケジュールはゆるめに組んで余裕を持たせるようにしてます。
ヤバいと感じたら早退したり、予定を変更してベッドに横になります。
全体的に言えることですが、副作用に臨む姿勢は
- 頑張りすぎないように頑張ること
- スケジュールは余裕を持たせて組むこと
この2つが大事だと思います!
まとめ
私のホルモン療法体験談、いかがでしたでしょうか?
ホルモン療法をする前は「抗がん剤と比べるとホルモン療法は副作用も穏やかだ」みたいな雰囲気があったのですが、体験してみると違った大変さがあるなぁと感じています。
でもこの副作用をもたらす薬は、私たちを健康に導いてくれている証拠です。
決して毒じゃないんです。
とはいえ、私も未だに
今、汗出るくらい暑かったじゃん!なんで今度寒いんだよぉっ!!!
と舌打ちしてる瞬間もあります笑
もうエアリズム様様です。
主治医に相談したら漢方や薬を処方してもらえると思うので、気になる症状がある方は我慢せず病院を頼りましょうね!
医療従事者のみなさんは優しいよ!
私の体験談が、これから乳がんと闘う方・今闘っている方の助けになれば幸いです。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!
▼▽▼乳がんの前向き闘病日記の記事はこちら▼▽▼
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