【乳がん闘病】抗がん剤治療「TC療法」を乗り越えた私の体験談
治療前『抗がん剤治療』と聞いて思い浮かべたのは、「つらい治療」というイメージでした。
手術・抗がん剤・ホルモン療法を経験した上で再度答えても、「抗がん剤はやっぱりつらかった」と言えるほど、大変な治療でした。
今回は、私が抗がん剤治療を経験して感じたこと、つらかったことや私なりの乗り越え方について書いていこうと思います。
私の病状と受けた抗がん剤の種類
まずは、私の抗がん剤治療情報を書いておきます。
病名 | 乳がん(粘液がん) |
サブタイプ | ホルモン受容体 |
ステージ | Ⅰ |
グレード | 2 |
Ki67 | 31% |
抗がん剤治療 | TC療法 |
抗がん剤期間 | 4クール(3週間で1クールを4回) |
乳がん患者の中でも3%程度しかいない「粘液がん」という特殊ながんで、ホルモン療法が有効なタイプのがんです。
右乳房全摘出→抗がん剤(TC療法)→ホルモン療法の順に手術・治療をしています。
増殖スピードを表すKi67が少し高かったため(31%~高いらしい)、抗がん剤治療も選択肢に入ると言われたので
やれることはやっておこう!
やらないで再発や転移したら後悔するし!
と後ろ向きな理由で抗がん剤治療を始めました。
抗がん剤治療を受けて感じた率直な感想
本当に率直な感想としては
・・・想像よりはマシだったな
いや、大変ではあったんですよ!
私の場合、倦怠感・筋肉痛・関節痛・皮膚のかゆみ・脱毛・むくみ・粘膜の不調(歯茎が痛む・口の中の不快感)・頭痛・動悸・不眠・涙目・指先のしびれ・爪の不調(はがれそうになる・変色)・胃痛・便秘・肝機能の悪化など・・・。
本当にたくさんの副作用に悩まされました。
一つ一つの副作用は我慢できる範囲だったんです。
でも、それが一度に押し寄せてくるのが本当につらかった・・・。
「なんでこんな目にあわないといけないんだよ…」
そう思ったことも何度もありました。
それでも、当初想像していてた
- 毎日オエオエ吐いて何も食べられない
- 体調不良すぎて寝たきり状態
- 髪の毛がばっさり抜け落ちてショックを受ける
そういったことは起きませんでした。
一番心配していた吐き気もほとんどなく(食べ過ぎて気持ち悪くなったことはある笑)、散歩や買い物に行く元気がある日もありましたし、髪の毛はばっさり抜け落ちたけど、可愛いウィッグがあったのでむしろ早く抜けてほしいとさえ思っていました笑
ちなみに私が見つけた可愛いウィッグはこちら
ウィッグが気に入りすぎて、抗がん剤が終わった今もウィッグ生活を送っています。
今被っているのはこちら
ウィッグというと
- 年配者のイメージ
- 高価なわりにイマドキじゃないスタイルしかない
- ヘアスタイル・カラーを選べない
そんなイメージでしたが、アクアドールとリネアストリアを見つけてからは「早くかぶりたい!」という欲の方が上回るほどウィッグに魅了されました笑
こういうとこ単純で良かった!
アクアドールとリネアストリアについての記事も過去に書いたので、気になったら覗いてみてください。
抗がん剤治療の副作用が想像よりマシだったポイント
抗がん剤治療の経験は人生の中でも1.2を争う大変な出来事でした。
それでも当初自分が想像していたものよりマシだったポイントがあります。
それは、「体調の波がはっきりしている」ということ。
私の場合、
- 投与から3~4日後:筋肉痛や関節痛などが徐々にで始める
- 投与から2週間後くらいまで:さまざまな副作用で苦しめられる
- 投与から3週前後:徐々に回復していき、元気になる
調子の良い日は、買い物に行ったり、掃除をしたり、散歩に行ったり、おやつを食べたり、まあまあ元気に過ごすことができたんです。
体の回復力、生命力には驚きました。
ごはん食べて、寝るという最低限の生活しかしてなくても、体は元気になろうと頑張るんですよ。
体内の細胞たちってすごい!
つらい時に思い出そう!抗がん剤は「治療」!
治療中に何度も思ったこと、それは
なんでこんなつらいことをしているんだろう・・・?
これって本当に薬か?
考える時間はたくさんあったので、だんだんつらい状態に対してイライラしてました笑
でも、主治医の判断のもと治療しているし、効果があることが証明されている薬だから・・・薬には間違いないか。
つらいけど、これは毒じゃなくて薬なんだ。
がん細胞を倒すための、大切な薬なんだよな~・・・きっと
と自分を納得させるように結論付けていました。
抗がん剤を擬人化してみたらイライラが治まった
とはいえ、イライラする気持ちが簡単になくなるわけでもなかったので、有り余っている時間を使って想像を膨らませてみました。
抗がん剤:ヒーロー
がん細胞:怪獣
私の身体:街
ヒーロー(抗がん剤)は、怪獣(がん細胞)を倒すために戦います。
その戦闘の最中に街(私たちの身体)が壊れることもあります。
でも、それは仕方がないこと。
怪獣を倒すためには、どうしても必要なことなんです。
戦隊ヒーローものに例えてみれば妙に納得!
ヒーローは怪獣をやっつけるのに、取っ組み合いして相手をブン投げたり、けっこう暴れるのがお約束。
なんたって短時間で、最小限の被害で、怪獣を倒さないといけないんですから。
多少の犠牲は(多少じゃない気もするけど・・・)致し方ないというもの。
そう考えたら「うん、こりゃしんどくても仕方ないね!ヒーロー(抗がん剤)頑張って!」って私は妙に納得できました笑
ちなみに体内の細胞を描いた漫画『はたらく細胞』を見ると想像しやすくてオススメです。
体内の細胞たちがどんな風に働いているのか、その頑張りがわかりやすく描かれています。
私もこの作品で細胞対して愛着が湧いていたので「もうちょっと頑張ろう!」と思えました!
まとめ
抗がん剤治療は、本当につらいもの。
でも、つらくてもそれは自分を元気にするための薬です。
決して自分を苦しめるだけの毒ではありません。
抗がん剤治療中でも日によっては元気な時もあるので、お散歩に出かけたり、お買い物をしたり、少し贅沢なおやつを食べたりして気分を上げて乗り越えていきましょう!
食べ過ぎには注意してね~!(私は食べ過ぎて体調不良になったことがあるから笑
▼▽▼乳がんの前向き闘病日記の記事はこちら▼▽▼