「乳がんです」と言われた直後と今の心境の変化
2019年の終わりに告げられた乳がん。
言われた直後はこう思いました。
あぁ、あと数年の命なんだな・・・
それから毎日泣くわ、胃は痛むわ、体重は落ちるわ、顔は一部麻痺しそうになるわと大変でした。(人生で一番つらい時期だった)
でも今は
はぁ!?がん細胞なんかに負けてたまるかよぉ!!!
とまあまあ前向きにやっています。
今回は、そんな私が前向きになれた理由をつづります。
「乳がんです」と言われ、泣きまくった毎日
「乳がんです」と言われた直後に思ったのは『あと数年の命なのか・・・』
乳がんってがんの中でも5年生存率が高い方と言われていますが、それでも100%ではないじゃないですか。
『自分は少ない方の数パーセントに入るかもしれない・・・』
『私の人生はあと5年以内に終わる・・・?』
『まだやりたいこともあるのに・・・』
『今までやりたいことをさせてくれた家族に何も恩返しできずに死ぬ・・・?』
そう考えると涙が止まりませんでした。
家でも、職場でも、病院の待合室でも・・・所かまわず泣きまくった
家でも、職場でも、電車でも所かまわず泣いてました。
というか堪えられなくて自然とポロポロ出てきちゃったんですよね。
ストレスで胃が痛くなって行った胃腸科の病院の待合室でもボロボロ泣いちゃって、隣に座っていた見知らぬマダムにも元気づけてもらったこともあります笑
周りの力で前を向き始める
迷うことなく家族・友人・知人らへ乳がんだと言った。
いつでもどこでも泣けちゃう私は、すぐに周りへ自分が乳がんだということを伝えました。
だって堪えられないから笑
大の大人がずっとボロボロ泣いてたら「どうしたの!?」ってなるじゃないですか。
あとで言うくらいなら自分のペースで先に言っちゃった方が楽かなぁと思って自分から先に言ってましたね。
あと私の周りの人たちは優しいので、乳がんのことを話したら
『きっと大丈夫!』
と声をかけてもらって心を癒してもらおうと計算していたところも・・・ありましたね笑
本当に自分1人じゃ立ち直れないほどの衝撃だったから許して!
頼りになる医療従事者たち
クリニックから紹介された大きな病院ではカウンセリングもしてくれてメンタルケアもしっかりしてもらいました。
人間の心って1週間くらいで元に戻ろうと働くから無理に気持ちを上げようとしなくて大丈夫だからね~
と最初の方に言ってもらえたのは大きかったかもしれません。
他にも採血を担当してくれた看護師さんに
私の患者さん、みんなビックリするほど元気だから!大丈夫よ!
と声をかけてもらったり、
私が抗がん剤の説明を受けて同意書にサインをしているときに
「もう少し生きたいから・・・」みたいなことを言ったら即座に
「もう少しじゃない。もっと生きよう。生きるんだよ」
と弱気になっていた気持ちを引っ張ってもらったこともありました。
前向きな言葉をかけてもらっている内に気が付いたら自然と前を向けるようになっていきました。
「大丈夫!」って励ましの言葉は想像以上に力をもらえるものです。
とはいえ挫けるときだってある
どんなに周りに支えてくれる人がいても挫けそうになることもあります。
抗がん剤治療のときは・・・逆ギレしていた笑
え?治療だよね?なんでこんなダルいの?辛いの??…はぁ??
とベッドの中で逆ギレしていたこともあります笑
治しているはずなのに自分を余計に苦しめてるように感じちゃってたんですよね。
そんなときは
抗がん剤はウル〇ラマンなんだ。怪獣(がん細胞)を退治するのに街(普通細胞)を壊しちゃってるだけなんだ・・・
と想像してました。
こう思ったら『お、頑張れ抗がん剤!』と思えてスッと受け入れられましたね笑
未だに弱気になることもある
弱気になったときは、
『右胸を全摘したんだから』
『10時間以上の大手術を乗り越えられたんだから』
『つらい抗がん剤治療をやりきったんだから』
『意外と副作用が多いホルモン療法を頑張ってるんだから』
『時間やお金、ときには健康(薬の副作用で)を犠牲にしても治療を頑張っているんだから』
絶対に治る!大丈夫!!!
と過去の経験を引っ張ってきて自分を鼓舞しています。
今まで頑張ってきたことを思い返すと
『あんなに頑張ってきたのに、諦めるわけ?もったいない!』
と自分で自分の尻を叩けるという。(貧乏性なので『もったいない』はけっこう響く笑)
大切な自分の体、健康、時間、お金を奪っていったがん細胞に負けるって癪じゃないですか?
アイツを駆逐できるなら頑張るわ!
って思うと怒りがパワーに変わって気が付いたら前を向けました。
まとめ:心は時間と経験が和らげてくれる
はじめの頃の泣きっぷりからは想像もできないくらいに今は前向きになれました。
開き直ったとか、逆ギレ状態と言った方が合っているかもだけど・・・笑
私は
落ち込んでいる時は周りを頼って支えてもらう
不安な気持ちを医療従事者に打ち明けて納得する手術や治療を決めていく
これを一つ一つ積み重ねていくことが大切なんじゃないかなと思います。
積み上げていったものが振り返ったときに支えになって、それが自力で前を向く材料になっていくんじゃないかなと感じています。
最後に。今『早く前を向かなくちゃ・・・!』と焦っている人へ。
大丈夫。
時間と経験が絶対和らげてくれるから。
だから無理しないでゆっくり進んでね。
最後までご覧くださりありがとうございました!
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